買取つむぎ大井町店では、品川区大井町で50年の歴史があります。
当初から質、買取や販売を行っております。
近年では、質屋の利用者が少なくなっております。
若い方にも利用してもらうためにも質屋の仕組みを説明いたします。
また、質屋の歴史もご紹介いたします。
① 品物を持ち込む
- 対象:貴金属、ブランド品、時計、宝石、カメラ、楽器など
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)が必要
② 査定
- 店員が品物の状態・相場・真贋を確認
- その場で**いくらまで貸せるか(質入れ金額)**を提示
③ 利用方法を選ぶ
質屋には主に2つの使い方があります。
▶ 質入れ(お金を借りる)
- 品物を預けてお金を借りる
- 所有権は自分のまま
- 期限内に
**元金+質料(利息)**を支払えば品物が戻る
▶ 買取
- 品物をそのまま売る
- その場で現金化
- 後から取り戻すことは不可
④ 質入れの場合の保管期間
- 一般的に 3か月
- 期間内に返済できない場合
→ 質流れ(品物は店の所有物になる)
※返済義務はなし(借金は残らない)
⑤ 返済・延長
- 返済:元金+質料を支払い、品物を受け取る
- 延長:質料だけ支払えば期限を延ばせる店も多い
質屋の特徴まとめ
- 借金扱いにならない
- 信用情報に影響しない
- 取り立てなし
- 品物が担保なので審査が簡単
起源:古代〜中世
中国がルーツ
- 質屋の原型は**古代中国(唐代以前)**に存在
- 寺院や商人が物を預かり、金を貸していた
この仕組みが日本に伝わります。
日本での始まり:鎌倉〜室町時代
- 鎌倉時代:武士や商人の間で質取引が登場
- 室町時代:
- 「土倉(どそう)」「酒屋」が金融業を行う
- 貴族・武士・庶民に金を貸し、担保として品物を預かる
- 当時は高利で、社会問題になることもあった
江戸時代:庶民金融として定着
- 質屋が爆発的に増加
- 庶民の生活資金の拠り所になる
江戸時代の特徴
- 着物・反物・鍋・農具など日用品が質草
- 「月に一度の質戻し」など生活に密着
- 幕府が利息や営業を厳しく規制
- 質屋は「必要な時にだけ頼る存在」
👉 この時代に「質屋=堅実・信用」というイメージが定着
明治〜大正時代:近代化
- 西洋金融制度が導入される
- 銀行ができるが、庶民は依然として質屋頼み
- 1895年(明治28年)
質屋取締法が制定され、営業が制度化
昭和時代:最盛期から衰退へ
戦前〜戦後
- 戦後の物資不足で質屋が再び活躍
- 着物・時計・指輪などが主流
高度経済成長期
- 銀行・消費者金融の普及
- クレジットカードの登場
→ 質屋は徐々に減少
現代(平成〜令和)
- ブランド品・高級時計・宝石中心へ変化
- 「買取+質入れ」の複合型店舗が主流
- 外国人観光客や投資目的の利用も増加
- 2020年代以降、
- 借金にならない
- 信用情報に影響しない
という点が再評価されている
質屋の歴史的意義
- 庶民の「最後のセーフティネット」
- 借金文化ではなく「物を担保にする金融」
- 不況・災害・戦争のたびに必要とされてきた