なぜ中国切手が高価なのか?

1. 希少性(発行枚数が少ない)

  • 一部の中国切手(特に1950〜1970年代のもの)は、発行枚数が非常に限られていました。
  • 文化大革命などの歴史的背景により、当時の切手が多く破棄されたため、現存数が少ないものもあります。

2. 歴史的・文化的価値

  • 中国切手には、毛沢東、文化大革命、パンダ、古代芸術など、中国独自の文化・政治を反映したデザインが多くあります。
  • 特に毛沢東関連の切手や「文革切手」は、政治的・歴史的価値があるとされ、国内外のコレクターからの需要が高いです。

3. 中国国内での投資ブーム

  • 中国では切手やコイン、骨董品などへの「投資」がブームになった時期があり、中国人富裕層が過去の中国切手を大量に買い始めたことが価格高騰の一因です。
  • 中国国内市場だけでなく、香港や台湾でも切手オークションで高値がつくことがあります。

4. 国際的な人気

  • 日本、アメリカ、ヨーロッパなどのコレクターも中国切手に注目しており、グローバル市場で競争が激化しています。

5. 保存状態の良い個体が少ない

  • 古い中国切手の中でも、ミント(未使用・美品)の状態のものは非常に珍しく、プレミアム価格がつきやすいです。

有名な高額中国切手の例:

  • 「全国山河一片紅(1968年)」:文革時代に発行されたプロパガンダ切手で、発行直後に回収され非常にレア。
  • 「大パンダ初版(1963年)」:中国初のパンダ切手。
  • 「赤猿(1980年)」:1980年に発行された猿年切手で、縁起物として人気が高い。

特に高価な中国切手ランキング(代表例)

① 【全国山河一片紅】(1968年)

  • 価格相場:数百万円以上(状態や出所によっては1,000万円超も)
  • 背景:文化大革命時代に発行されたが、地図の誤りによりすぐに発行中止 → 現存数が極めて少ない。

② 【赤猿(T46 猿年切手)】(1980年)

  • 価格相場:1枚あたり約10万円〜30万円(未使用品)
  • 特徴:干支シリーズの第1弾。縁起物として中国国内で人気爆発。シート(80枚)で売れば数百万円になることも。

③ 【梅蘭芳舞台芸術】(1962年)

  • 価格相場:数万円~数十万円(特に“無目打”バージョンは高額)
  • 特徴:京劇の巨匠「梅蘭芳(ばいらんほう)」を記念した切手。無目打(ギザギザのないタイプ)は超レア。

④ 【パンダ切手(1963年発行の初版)】

  • 価格相場:数万円~十数万円(全5種セットの場合)
  • 特徴:中国初のパンダ切手。国外でも人気が高く、状態が良ければプレミア。

⑤ 【文革切手シリーズ(毛主席語録、革命現代京劇など)】

  • 価格相場:数千円~数十万円(種類によりけり)
  • 特徴:文化大革命をテーマとしたプロパガンダ的デザインの切手。思想的に物議を醸すが、収集価値が高い。

⑥ 【特61 工農兵切手】(1968年)

  • 価格相場:セットで10万円以上
  • 特徴:工人・農民・兵士をテーマとした文革切手。文化大革命中の象徴的シリーズ。

💡 高価な切手の特徴(共通点)

特徴説明
希少性発行枚数が極端に少ない、もしくは回収された
歴史的背景文革や重要な政治的出来事と関係がある
美品状態未使用・オリジナルガム付き・変色なしなど
完品セット単品よりもシリーズ全体(シートなど)は価値が上がる
買取つむぎでも多くのお客様から、問い合わせや、買取をさせて頂いております。また、中国切手の中でも、バラ切手や押印や古いものでも何でも買取できます。勿論、日本や海外切手も大歓迎ですので、是非買取つむぎ大井町店への問い合わせ、来店お待ちしております。

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